理事長ご挨拶
「一人ひとりのいのちが輝くような社会の実現に向けたより質の高い支援を目指して」
びわこ学園は昭和38年に西日本で初めて開設された重症心身障害児施設です。
心身ともに重い障害をもって誕生した子どもたちは、「重症心身障害児」と呼ばれ、てんかんなど医療的な治療を継続して必要としながら、知的身体的に重度の障害があり、日常生活においてすべての場面で支援を必要としていました。
びわこ学園ではこのような子どもたちに対して、医師、看護師、生活支援員等すべての職員の創意と協働の取り組みの中で、支援を重ねてきました。
開設から50年以上が経った現在では、重症心身障害児・者の数は医療の進歩により、かつては救えなかった命が救命できるようになり、増加してきました。びわこ学園では入所している利用者の支援を重ねながら、県内で生活されている重症児者へ支援してきた中で、外来や通所事業、訪問事業、グループホーム運営等を拡充させていった結果、開設当初10名程度だった職員も、現在は約700名となっています。
心身ともに重い障害をもって誕生した子どもたちは、「重症心身障害児」と呼ばれ、てんかんなど医療的な治療を継続して必要としながら、知的身体的に重度の障害があり、日常生活においてすべての場面で支援を必要としていました。
びわこ学園ではこのような子どもたちに対して、医師、看護師、生活支援員等すべての職員の創意と協働の取り組みの中で、支援を重ねてきました。
開設から50年以上が経った現在では、重症心身障害児・者の数は医療の進歩により、かつては救えなかった命が救命できるようになり、増加してきました。びわこ学園では入所している利用者の支援を重ねながら、県内で生活されている重症児者へ支援してきた中で、外来や通所事業、訪問事業、グループホーム運営等を拡充させていった結果、開設当初10名程度だった職員も、現在は約700名となっています。
びわこ学園が事業を行っている滋賀県内の重度障害児者福祉の現状をみると、二つの課題が見えてきます。
一つ目は乳幼児期の障害児の重度化や重症化がさらに進み、彼ら自身が社会の中で普通に生活していけるための支援作りが喫緊の課題です。
びわこ学園では、医療福祉センター草津でNICUから退院された障害児を中期的に受け止め、在宅に移行していただく支援を開始し、訪問看護事業所では、幼児期の超重症児の方々の児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業を開始しました。各地域・福祉圏域での障害児の支援、特に医療的ケアのある障害児支援の受け止めを広げていくことも必要であることは言うに及びません。
二つ目は、重度障害者の高齢化という大きな課題があります。
障害を持っておられる方々への様々な支援が可能となり、個々の日常生活が充実し、ライフステージごとのきめ細かい支援へと広がっていくことは大変有意義なことです。しかし、すべての人間(動物)に共通している老いの現象については、障害者の身体機能は健常者と比べるとやはり早くから低下してくることが多く、年と共に嚥下機能や認知機能の低下から始まり、成人病や様々な疾病の合併が加わってきます。
このような変化の特性をしっかりとおさえながら、予防も含めた日々の健康管理に活かしていくことがさらに求められます。そして人生の最後を安全・安心に迎えられるような支援へと広がっていくことが期待されます。
一つ目は乳幼児期の障害児の重度化や重症化がさらに進み、彼ら自身が社会の中で普通に生活していけるための支援作りが喫緊の課題です。
びわこ学園では、医療福祉センター草津でNICUから退院された障害児を中期的に受け止め、在宅に移行していただく支援を開始し、訪問看護事業所では、幼児期の超重症児の方々の児童発達支援事業や放課後等デイサービス事業を開始しました。各地域・福祉圏域での障害児の支援、特に医療的ケアのある障害児支援の受け止めを広げていくことも必要であることは言うに及びません。
二つ目は、重度障害者の高齢化という大きな課題があります。
障害を持っておられる方々への様々な支援が可能となり、個々の日常生活が充実し、ライフステージごとのきめ細かい支援へと広がっていくことは大変有意義なことです。しかし、すべての人間(動物)に共通している老いの現象については、障害者の身体機能は健常者と比べるとやはり早くから低下してくることが多く、年と共に嚥下機能や認知機能の低下から始まり、成人病や様々な疾病の合併が加わってきます。
このような変化の特性をしっかりとおさえながら、予防も含めた日々の健康管理に活かしていくことがさらに求められます。そして人生の最後を安全・安心に迎えられるような支援へと広がっていくことが期待されます。
びわこ学園では、これらの課題に対して、創始者である糸賀一雄先生が提唱された「この子らを世の光に」を理念に、岡崎英彦初代園長が残されたことば「本人さんはどう思てはるんやろ」を利用者支援の柱としながら、役職員が一丸となって医療や支援ニーズを多様にもっている一人ひとりが大切にされ、いのちが輝く社会の実現に向けて、より質の高い医療、看護、生活の提供を目指し、事業を進めていきます。