医療福祉センター草津リハビリ科
外来リハビリテーションの対応について
当センターは、理学療法・作業療法・言語聴覚療法を外来、入所利用者に実施しています。
1.リハビリ科「理学療法」のご案内
●理学療法(Physical Therapy)とは?
理学療法は、運動療法と物理療法に分かれます。運動療法は何らかの原因によって起こった運動機能や形態の障害に対して、筋力・関節可動域・協調性といった身体機能の改善を図るために行う身体運動の総称です。物理療法は、温熱、水、光線、電気などを用い、疼痛や循環などの改善を図るために行います。また永続的な能力障害が残ったときには、より生活しやすくするための福祉用具の選定や調節なども行います。近年では、生活習慣の改善など予防医学の分野でも理学療法が期待されています。
●理学療法スタッフ
当センターの理学療法士は7名います。
●当センターにおける理学療法
今までの方法論に拘ること無く、初代第一びわこ学園園長岡崎英彦先生のことばにあるように、「本人さんはどう思ってはんのや(こどもはどうおもっているのか)」子どもたちの声に耳を傾けながら、一人ひとりの症状にあった運動機能の獲得を目指します。 また、医療と工学の両面からのアプローチを心がけ、子どもの健やかな発達を第一に考えています。
●対象
乳幼児から成人期までの運動の遅れや障害がある方を対象としています。利用している人の多くは、脳や関節、筋肉に障害があります。また、小さく生まれたなどが原因で発達の遅れが認められる子どもさんにも利用していただいています。
●内容
立つ、座る、歩くなどの基本的な動作を獲得するための様々な練習に加え早い時期から動くことの楽しさを知って頂くため電動移動機器を用いた支援を積極的に行っています。 また、重い運動障害により呼吸することが困難な子どもに対しては、呼吸機能を高めるための練習や日常姿勢のケアを支援します。その上で、車いすや杖、その他家庭で使用する福祉機器の製作や調節にも関わり、障害があっても住みやすい環境設定の援助に心がけています。
「Spider」といった新しいセラピーを日本で行っている唯一の施設です
【TheraSuit】
TheraSuitは2002年にアメリカで始まった全く新しい理学療法です。この方法はアストロセラピーとも呼ばれ宇宙開発の中で用いられていた技術が背景にあります。現在、世界中245施設で行われていますが、国内では当センターだけです。
TheraSuitは2002年にアメリカで始まった全く新しい理学療法です。この方法はアストロセラピーとも呼ばれ宇宙開発の中で用いられていた技術が背景にあります。現在、世界中245施設で行われていますが、国内では当センターだけです。
【Spider】
Spiderは1993年にNorman Lozinskiによって重力を軽減し姿勢制御を含む環境に適応する経験する治療機器として開発されました。Spiderは、身体から外に向かって張られたゴム紐が蜘蛛の巣のように見えるところからついた名前で、構造は身体に装着する留め具付きベルトと、弾力性の異なるゴム紐とを固定するための支柱もしくは枠から成り立っています。
Spiderは1993年にNorman Lozinskiによって重力を軽減し姿勢制御を含む環境に適応する経験する治療機器として開発されました。Spiderは、身体から外に向かって張られたゴム紐が蜘蛛の巣のように見えるところからついた名前で、構造は身体に装着する留め具付きベルトと、弾力性の異なるゴム紐とを固定するための支柱もしくは枠から成り立っています。
【TheraSuit】については下記URLよりご参照ください。
http://www.suittherapy.com/
「YouGrabber/YouKicker」などのバーチャルリハを用いて遊びながら運動学習を行う機器
毎週、電動移動機器の研究開発を滋賀県立大学と行っています。電動移動機器の開発は2006から開始しています。現在は同大学機械システム工学科の安田寿彦教授と幼児用電動移動機器Kids Locoの研究開発を行っています。
【電動移動機器】については、下記URLよりご参照ください。
http://www.blog.crn.or.jp/report/07/08.html
http://www.blog.crn.or.jp/report/07/13.html
www.mech.usp.ac.jp/~maw/KLP2016/home.html
http://www.blog.crn.or.jp/report/07/08.html
http://www.blog.crn.or.jp/report/07/13.html
www.mech.usp.ac.jp/~maw/KLP2016/home.html
2.リハビリ科「作業療法」のご案内
●作業療法(Occupational Therapy : OT)とは?
身体または精神に障害のある方、またはそれが予測される方に対して、その主体的な生活の獲得を図るため、諸機能の回復・維持および開発を促す作業活動を用いて行う治療・指導および援助を行います。
子どもの成長に合わせて、子どもたちの遊びを中心とした様々な活動を用い、個々の子どもの発達課題(運動機能、日常生活技能、学習基礎能力、心理社会的発達など)や現在、将来にわたる生活を考慮したアプローチを行います。また、家庭や学校、社会で生き生きと生活できるように援助を行います。
●作業療法のスタッフ
当センターの作業療法士は常勤5名、非常勤1名います。
●対象
乳幼児期から成人期の方が来られています。脳性まひ、発達障害、知的障害などを持つ方を対象としています。
●内容
姿勢や上肢のコントロールが難しい、手先が不器用、運動障害はないが体が上手に使えない、身の回りの動作(食事、更衣など)ができない、遊びが続かない、上手にやりとりができない、などに対して援助を行っています。必要に応じて、道具の工夫や福祉用具などの検討も行っています。
子どもが『楽しい』と主体的に活動し、達成感や成功体験を積み重ねていくことができるように心がけています。
補助箸を用いてつまむ動作を練習しています。
ブランコに乗って的当てをしながらバランスを高められるように取り組んでいます。
3.リハビリ科「言語聴覚療法」のご案内
●言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist: ST)とは?
言語聴覚士は、1998年9月に施行された「言語聴覚士法 第2条 この法律で『言語聴覚士』とは、厚生労働大臣の免許を受けて、言語聴覚士の名称を用いて、音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある者についてその機能の維持向上を図るため、言語訓練その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導その他の援助を行うことを業とする者をいう。」に基づいた仕事をしています。
●言語聴覚士スタッフ
当センターには言語聴覚士は3名います。
●対象
乳幼児から壮年期の方がこられています。年齢の制限はありません。発達障害、知的障害、脳性まひなどをもつ人がいらっしゃっています。
●内容
ことばが遅い、ことばがはっきりしない、言われていることが分からない、友だちと遊べない、落ち着きがない、学校での教科学習についていけない、家や保育園、学校でどう対応してよいか分からないなど、コミュニケーションについての検査や相談、指導を個別のセラピーで行なっています。
重症心身障害児者や脳性まひ、知的障害の方の摂食についての評価や指導を行なっています。
(検査内容)
検査はPEP‐3(発達障害児・自閉症児 教育診断検査)、KABC-Ⅱ(Kaufman Assessment Battery for Children)その他を行っています。
次に何をするのか確認しながら、バブルユニットを楽しんでいます。
物理的構造化をして課題に取り組んでいます。
地域療育棟(外来)が完成しました
会議室横が入口です
入口にギャラリーがあります
廊下を進んで左手に個室 OT室が2部屋
右手にST室が2部屋あります
一番奥に広いOT室があります