びわこ学園からのご報告
びわこ学園医療福祉センター草津内で発生した障害者虐待事案についてのご報告
びわこ学園医療福祉センター草津(以下、センター草津)で発生しました障害者虐待事案につきまして、ご報告いたします。
令和5年8月11日の準夜帯に、一人の入所利用者の左顔面にうっすらした内出血班が見られました。原因がはっきりしないために、観察カメラの録画映像を検証したところ、同日準夜帯で勤務していた職員が、排泄介助中に左顔面を2回叩いていたことが判明しました。
このことから、センター草津で身体的虐待と判断し、入所利用者ご家族、県、関係市に報告し、さらに他の利用者についても観察カメラの録画映像を検証したところ、2名の利用者の顔や腹部を叩いていたことが判明しました。
びわこ学園では、これらの身体的虐待を起こした職員を懲戒解雇としました。また、当該職員は逮捕、起訴され、執行猶予のついた有罪判決を受けました。
さらに、虐待が起こった当時の状況を現場の職員から聞き取り、全職員を対象としたアンケート調査の実施に加え、当該職員の仕事上の評価や、チームとしての協力状況等を検証しました。そして、その検証結果を第三者からなる障害者虐待事象検証委員会に諮り、防止対策等様々なご意見やご提案をいただきました。そこで、それらを集約し、「びわこ学園における障害児者虐待防止に向けた心構え(以下参照)」としてまとめ上げ、全職員に配布しました。
びわこ学園としましては、重大な3件の身体的虐待を起こしてしまったこと、さらにそれらすべては、観察カメラの録画映像からでしか発見できなかったことは、信頼を裏切るあってはならない行為だと認識しています。
びわこ学園を利用されている方とそのご家族、さらに様々なご支援をいただいている関係者の皆様には、改めて深くお詫び申し上げます。
これからは、各施設や事業所で個別に障害者虐待防止委員会を開催しながら、虐待防止に向けて一層全力で取り組むと同時に、法人においても、定期的に障害者虐待防止第三者委員会を開催し、毎年の虐待防止計画とその成果を検証しながら、信頼回復に向けてさらに努力をしてまいります。
令和6年7月24日
社会福祉法人 びわこ学園
理事長 山﨑 正策