施設長挨拶・概要
施設長ご挨拶
平成29年4月1日付でびわこ学園医療福祉センター野洲の施設長に着任しました高野知行です。前任地の滋賀医科大学小児科学講座では小児神経学を専門領域とし、研究面では環境因子による中枢神経奇形の発生病理を、臨床面では脳障害やてんかんを有する小児を中心に診療を行って来ました。この度、びわこ学園理事長の山崎正策先生のご懇意により本学園に勤務させていただく事となりました。
びわこ学園の歩みは、昭和38年に西日本で最初の重症心身障害児施設として、大津市の長等に第一びわこ学園(現びわこ学園医療福祉センター草津)が、そして昭和41年に野洲町南桜に第二びわこ学園(現びわこ学園医療福祉センター野洲)が各々開設されることに始まります。開設当時「知的障害福祉の父」といわれ、近江学園園長であった糸賀一雄先生が提唱された「この子らを世の光に」という理念を、初代学園園長の岡崎英彦先生らが引き継ぎ、その具現に向けた活動が力強く開始されました。それ以来、重度の知的障害と肢体不自由を併せ持つ人たちの療育や、在宅障害児者の地域支援ならびに通園事業などへの取り組みが展開され、県内および全国の重症児者の医療・福祉の向上に先駆的な役割を果たしてきました。そして現在でも、岡崎先生が発せられた「本人さんはどう思てはるんやろ」という言葉は、医療・看護・生活支援の根本理念としてびわこ学園の全職員の心に息づいております。
びわこ学園医療福祉センター野洲は、重症心身障害児医療の黎明期に開設された施設であるとともにその地域性から、全国でも長期入所者の高齢化と重症化が最も急速に進行している施設の一つです。それに伴い、呼吸・循環器障害、嚥下・消化器障害、四肢体幹の運動障害など各病変は高度に難治化し、あわせて強度行動障害などを含む精神症状への対応も必要不可欠です。これに対応すべく、現在センター野洲では種々の専門領域を有する小児科専門医のみならず、内科、整形外科の常勤医に加え、小児外科、精神科、眼科、歯科など多くの診療科の非常勤医との連携を強めながら全人的な医療・支援を展開しています。びわこ学園医療福祉センター野洲は、今後も引き続き障害児者とともに輝く社会づくりに向けて努力を継続するとともに、びわこ学園の理念をさらに力強く推進するため、医療・看護・支援など多くのスタッフの皆様の参画をお願いしたいと思います。どうか、よろしくお願い申し上げます。
最終学歴(略歴)
昭和59年:滋賀医科大学医学部卒業、同小児科研修医
昭和60年:京都市立病院小児科研修医
昭和62年:日野中央病院小児科医員
昭和63年:滋賀医科大学大学院医学研究科
平成3年:滋賀医科大学医学部附属病院小児科助手
平成6年:トロント小児病院神経病理部 Research Fellow
平成8年:滋賀医科大学医学部附属病院小児科助手
平成16年:滋賀医科大学医学部附属病院小児科講師
平成20年:滋賀医科大学医学部医学科小児科学講座准教授
平成29年:びわこ学園医療福祉センター野洲施設長、現在に至る
(専門医)
日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医
日本てんかん学会専門医
専門医
日本小児科学会専門医
日本小児神経学会専門医
日本てんかん学会専門医
びわこ学園医療福祉センター野洲の概要
- 運営主体
社会福祉法人びわこ学園
形態
病院形態をとり
児童福祉法に基づく医療型障害児入所施設
障害者総合支援法に基づく療養介護事業所
保険病床
143床
福祉定員
143名(うち短期利用 12名)
看護基準
第1・第2病棟: 障害者施設等入院基本料7:1 - 第3病棟: 療養病棟入院料1
管理棟1階 - リハビリ課【詳細をアップしています】理学療法・作業療法・言語聴覚療法
- X線(CT)・栄養課・クリーニング室・縫工室・職員食堂
- 管理棟2階
外来診療・検査室・薬局・ - 事務部・医療部・看護部・生活支援部(相談課/地域交流課)
- 病棟
第1病棟・第2病棟・第3病棟 - 自立訓練宿泊棟
宿泊施設・リビングスペース
地域交流スペース - 会議室・職員食堂
野洲養護学校北桜校舎