びわりんブログ「びわりん学園」
8年目と3年目です
10年目の告白
月日の流れるのは早いもので、今年度、びわりんは開設10周年を迎えることになりました。これも皆さま方のご理解ご支援のおかげです。誠にありがとうございます。
思いおこせば平成24年の4月、特定相談支援事業・障害児相談事業がはじまった年に、右も左も分からぬままびわりんはスタートしました。「びわりん?変な名前やな」と多くの方が思われたのではないかと思います。「どんな意味があるの?」と聞かれたら「びわこ学園で電話がリンとなるから」だとか「みんなの輪(りん)をつくる」だとか名前の由来をお伝えしていました。
10年たちましたので、この機に本当のことを告白します。実はそれらの由来もすべてその後に考えた『後付けしたもの』でございます。名前の由来など、そんなたいしたものではないし、誰も興味もないとも思いますが…でも、今まで若干の嘘をついていましたので、この場を借りて皆様に告白いたします。
びわりんのほんとうの名前の由来は…「意味を持たない名前をつけた」というのが真実です。
「なにそれ!」と突っ込まれそうですが、これが本当の名前の持つ意味であります。「わけワカメ!」と言われそうですが、意味を持っていないということがこの名前が持つの真の意味です。つまり、なるべく名前そのものに意味がないような名前にしたかったというわけです。
それは、なぜかというと、これから始まる僕たちの仕事そのもの、つまり自分たちの仕事そのものが「名前の意味を創っていく」という思いが、そこにあったからです。だから、ほんとは事業所の名前なんて、イチゴでも、キュウイでも、アリでも、マントヒヒでもなんでもよかったわけです。でも、ことば自体にもともとの意味があると多少なりとも引っ張られるかな~と思っていましたので、なるべく「意味のない無色な響き」を探しました。そして、たどり着いたのが「びわりん」です。
だから「びわりん」に本当の意味を付けていくのは、利用者であり、家族であり、事業所であり、やっている僕たち自身であると思っています。「名は体をあらわす」でなく、「体が名をあらわしていく」みたいな思いでした。そして、今…あれから、10年がたとうとしています。「びわりん」という言葉が持つ響きや匂いやニュアンスや雰囲気など、皆さまの中でどのような「意味に育った」のでしょうか?ちなみに、僕は10年たちましたが、まだまだ、その名前の意味を探っています。そして、今後もまた皆様と僕たちの探求は続きます。
どうぞ、今後もともご支援のほどよろしくお願い致します。
2022年6月 吉日
びわりん 相談支援専門員 増野隼人